昭和39年選抜歌集オリジナル曲


「我が隊と三つのちかい」
          田中団委員長作詞

(一)
はるなつあきふゆ おりおりの
つどいをすすめる わが隊は
三つのちかいぞ まもりなる
はげめや はげめ もろともに

(二)
おおしいさまし たゆみなく
行事をかさねる わが隊は
三つのちかいぞ まもりなる
はげめや はげめ もろともに

(三)
よういばんたん ておちなく
けいかくじっこうの わが隊は
三つのちかいぞ まもりなる
はげめや はげめ もろともに

(四)
ゆだんたいてき 気をしめて
そなえよつねにの わが隊は
三つのちかいぞ まもりなる
はげめや はげめ もろともに

(五)
日日のぜんこう 心して
勤べんたのしむ わが隊は
三つのちかいぞ まもりなる
はげめや はげめ もろともに

「わが隊の四季」
          田中団委員長作詞作曲

〈春〉
春のわかばや 花ふぶき
ハイクのコースに かすみ立つ
川べをあるけよ もろともに
行くての谷まに とりのこえ

〈夏〉
なつぐもわきたつ 山のみね
のづらにくれゆく 森のかげ
営火のつどいや 星のそら
夜半のキャンプに 夢むすぶ

〈秋〉
紅ようかさなる 秋げしき
くれゆく夜ぞらに 月たかく
すいじのけむりを あげるとき
ろえいの夜かぜに カッコが鳴く

〈冬〉
木がらしふきくる 冬のやま
見わたすかぎりの 枯れのはら
追せきハイクに 気をくばる
手ばたのあいずを 見おとすな

「わが四十四少年隊の野営場」
          田中団委員長作

(一)
わが四十四団の
ゆかしき 野営場
各隊・班ごとに
テントを張つたのは
みなこの野えいじよう

(二)
わが四十四団の
たのしき 野営場
各隊・班ごとに
営火をあげたのは
みなこの野えいじょう

(三)
わが四十四団の
とくいの 野営場
各隊・班ごとに
ゲームをきそいしは
みなこの野えいじよう

(四)
わが四十四団の
ゆかしき 野営場
各隊・班ごとに
炊煙(すいえん)をあげたのは
みなこの野えいじよう

(註)
1959年に富士山壌で第三回アジアジャンボリーが開かれ、東京BS44団は、RS隊SS隊BS二ヶ隊CS隊の各隊を組織して、発展の頂上にあった。
その年の12月に少年隊は分れて208、209、210のBS新設三ヶ団に所属したがその原隊が東京第44団である。また別に211団の新設でRS隊は44団から移属した。
その後、この五ヶ団は元のように協力して今日に及んでいる。
※当時の田中団委員長は的中に正に分団を図って発展を期しながら44団の歌を作詞したものである。

「足がら山ものがたり」
          田中団委員長作

(一)
ジロッボが谷間のほそみちで
木のはをムシヤ・ムシヤ食べてると
小さなヤトが かけてきて
あわてて うしろを ふりかえる

(二)
ジロッポの兄さん気をつけよ
耳をすませて よく聞けよ
ウーウーうーなるこえがする
あれは、山いぬのとおぼえだ

(三)
ジロッポも耳を そばだてて
なるほど これはこわいこえ
ウーウーうーなるこえがする
だんだんこちらに近づくぞ

(四)
見つけた 金太郎の足あとだ
月のわぐまのもついている
しめたぞこれは あたらしい
はやく兄貴たちに追いつけよ

(五)
そのとき金太郎があらわれた
月のわぐまもついている
金太は につこりほほえんで
ジロッポとヤトをさしまねく

(六)
金太のかつぐまさかりが
朝日にかがやきピーカピカ
森のやまいぬは これを見て
しっぼをまいて にげてゆく

後記
ここに撰抜記載した歌は、練馬区内で育成された、BS東京第44団と、これから分れて創立された若く輝やかしいBS東京第208団、209団、210団、 211団の各隊員達とともにあしかけ14年間にわたり愛誦したボーイスカウトの歌や、練馬のスカウト諸君のために作つたテーマソング四種を加えて収録したものです。
1965年元旦にあたり、わがスカウト兄弟達の多幸を祈る。彌栄

BS東京第44団
 団委員長 田中豊二記


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